基本的にてんかんは小児に多い症状ですが、その小児に対して処方されるのが、このカルバマゼピンになります。抗てんかん薬だけではなく、躁病の症状を抑える目的でも使用される事があります。

カルバマゼピンの効果と効能

カルバマゼピンはてんかん発作に有効
↑てんかんにはカルバマゼピンが含まれている薬がおすすめです

カルバマゼピンは歴史の古い薬で、1957年に初めて合成され、日本では1966年から抗てんかん薬として使用されています。また三叉神経痛や躁うつ病の治療薬としても承認されており、現在でもよく用いられます。
カルバマゼピンはナトリウムチャネル阻害薬と呼ばれる薬の一種で、脳神経の異常な興奮を抑える働きを持ちます。てんかんでは運動機能の異常だけでなく精神の興奮を静める作用があり、部分発作・精神運動発作に高い効果を発揮します。大発作にも用いられますが、脱力したり失神したりする発作には効き目がないとされています。
脳神経を落ち着かせることから、躁状態を抑えるためにも用いられます。躁うつ病に限らず、統合失調症の興奮状態を静める効果もあります。また三叉神経痛は顔面の神経が興奮して激痛を覚える病気ですが、カルバマゼピンを服用すれば痛みが緩和されます。このほか帯状疱疹の後遺症や糖尿病に起因する末梢神経障害など、神経に由来する痛みを和らげるのにも使用されますが、健康保険が適用されない場合もあるので要注意です。
カルバマゼピンは、てんかんや躁うつ病の原因を取り除く薬ではありません。根本から治療するわけではないので、薬をやめると再発する可能性があります。躁うつ病の場合は、ほかの精神療法などを併用する必要があるでしょう。てんかんの場合、治ったと思って服用を中止すると、かえって重い発作が起きることもあります。ただし医師に相談しながら、長期間に少しずつ薬を減らしていくことは可能です。頭痛・眠気などの副作用や、薬の飲み合わせの問題もあるため、自己判断には危険が伴います。てんかんの治療には長い時間がかかることは覚えておきましょう。